人生の道標

メモワール笠松にて通夜・葬儀のお手伝いをさせて頂きました

つい先日まで満開だった桜も気づけば葉桜に…

祭壇にも壁側にもきれいな色のお花が届き彩を添えていました

季節の果物もお供えさえれ式場内はいい匂いに

ご家族の皆様が悩みぬいて決めて頂いた大きな笑顔のお父様が

「よぉ来てくれた」

と皆様をお迎えくださいます

式前はお父様が築き上げてくれた絆で結ばれた皆様が懐かしいお話に花が咲き寛ぎながらお過ごしです

大好きなお父さんへお気に入りの帽子に可愛がっていた愛犬や愛猫の写真、そして甘いお茶請け

とお正月ころには嬉しそうに召し上がっていらっしゃったお餅が飾られました

お寺様から戒名を頂き、仏飯のお供え。お父様の旅支度が整います

お寺様ご入場されお式が始まります

引導を頂き四十九日間の旅が始まりました

大勢の親戚の方々もお父様の旅立ちをお見守り下さいます

中にはまだ小さな赤ちゃんもお別れを伝えに来てくれました

各方面よりお参りには行けないけれどせめてお別れの言葉だけでもと弔電も多数届きました

ご家族の皆様から順に「ありがとう、またね」と感謝の気持ちを合わせる手に込めご焼香です

喪主様よりまず皆様へお父様に代わりお参り頂いたことへのお礼とお父様への感謝のご挨拶に溢れる気持ちで声が涙に濡れています

口数は少ないけれどその生きざまで背中で人を思いやることの大切さを、人を愛することを教えてくれたお父さんへ

「旅　大変だと思うけどこっちのことは心配しなくていいから安心して逝ってね」

「今日まで愛してくれてありがとう。素敵な時間を与えてくれてありがとう」

「ゆっくりしてね」

「おじちゃん、遊んでくれてありがと」

集まってくださった人の分だけの感謝の言葉が溢れます

「父さん、またね。またいつかね」

「父さん、そろそろ出発するよ」

ご家族に抱かれて霊柩車へ

小さなお孫さんたちも大好きなじぃじとのお別れが寂しくてそばを離れられず

それでも無情にもお別れの時間はやってきます。火葬場へ・・・

お父様の優しさや暖かさ、愛情が行き届いたご家庭にあったからこそ皆さんが声を掛け合い相談しあいながらお母様のこともしっかりと支えていらしゃるご兄弟の心の礎が本当にしっかりと継がれて温かな気持ちと時間を感じさせていただいたこと、ご縁を頂戴しましたことに心から感謝申し上げます。二日間　本当にお世話になりました、ありがとうございました。

これから日を追うごとに暑くなっていきますがお体大事にお過ごしください

ディレクター岡部

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