2024.02.20
ずっと言えなくてごめんね
メモワール関にて通夜・葬儀のお手伝いをさせて頂きました
昔気質のお父様は口下手でなかなか優しい言葉をかけてくれなくて小さい頃は寂しかった喪主様。それでも祭壇が仕上がると傍を離れられなくてずっと遺影写真を見つめ続けていらっしゃったお背中が印象的でした
ロビーには懐かしお写真と共にほんの少しだけ先に逝かれたお母様の写真をそっと飾られた喪主様
お供えも祭壇も全部喪主様からお父様へ最期のプレゼントです
優しい色合いのお花束も届けられました
お父様との最後のお食事です
お寺様からはお父様のこれまでの道のりを称え素敵な戒名を賜りました
多くのお友達が参列され改めて父の偉大さを感じるなかお寺様ご入場いただき葬儀式開式です
導師より引導賜ります
喪主様・ご親戚の皆様・ご友人の方々からお心の籠ったご焼香頂きました
共に歩んだ日々をDVDで振り返って頂きました。そのお写真から伝わるお父様から一人っ子の喪主様への愛情。
声として聞こえなくても伝えてくれていた尊い教えを喪主様は改めてお感じになられたそうです
お式前には「いっつも怒ってばっかで全然褒めてくれないし、俺の事なんて思ってくれた事なんてないけれどたった一人のおやじだからきちんと送ってやるんですよ」と仰られていましたがお別れの時間が迫る中 DVDから伝わる優し眼差しや残してくれた思い出が蘇り涙一杯にお父様へ感謝のお言葉を送られました
お柩の中は皆様から手向けて頂いたお花で一杯になりました
「おやじ、心配せんでもいいよ。おっかあと会えたか?会えたらいいな」
愛おしそうにお父様のお顔に触れながら喪主様が語り掛けられたお言葉にお父様もどんなに喜ばれたでしょうか・・・
お世話になった、縁を結び心を通わせた皆様とお別れです。そんな皆様の手に抱かれてご出棺です
「おれ、ちゃんと愛されっとったんですね、全然気付かんかった」照れながら涙を零しながら喪主様はお話しくださいました。いつも当たり前にあるものに気づけない事は沢山あります。それでも親は子を自分より愛し守り、巣立ちの準備を整えてくれ続けます。苦しい時には帰れる場所であって下さいます。ご両親がほんとに近々に他界されお家の中が淋しくはなりますが、寂しさを乗り越えてまた喪主様が喪主様らしく笑って毎日の生活に戻り明日を歩んでくれます事をお祈り申し上げます。
二日間お世話になりました、ありがとうございました。御身体ご自愛ください
ディレクター岡部
関市・各務原市のご葬儀 家族葬はメモワールへお問い合わせ下さい
コメント